日本の美、絵画と写真で フランス芸術家作品展、28日まで

自作を説明するフランソワ・ジェケールさん(左から2人目)
 フランスのアルザス地方出身の芸術家フランソワ・ジェケールさん(70)の作品展が28日まで、盛岡市盛岡駅西通のアイーナ5階・県国際交流協会展示スペースで開かれている。盆栽を自ら手掛けるなど日本文化への理解に裏付けられた絵画と写真が会場を彩る。

 近年制作のアクリル画20点と写真10点を展示。

 絵画作品は、古びた岩石群の細密描写に金箔(きんぱく)などの和風装飾が組み合わされる。ジェケールさんによると、年月を経た岩石の描写は自然の中の「わびさび」の美の表現。金箔の装飾は、割れた茶わんを直す「金継ぎ」技法が念頭にあるという。人間が傷つけた自然の再生を願う気持ちが込められている。

 作品展は、本県との交流もある同地方と日本の友好関係が来年160周年となることを記念し、フランスの「アルザス・欧州日本学研究所(CEEJA)」が主催。午前10時~午後8時(最終日は同3時)。入場無料。

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