
映画「釣りキチ三平」のロケが行われ、昨年11月に惜しまれながら閉館した秋田県五城目町馬場目の「三平の家」を再現した展示スペースが、約6キロ離れた杉沢交流センター友愛館内に完成した。映画に登場したいろりのある一室を再現し、映画の台本など関連資料も展示している。
三平の家はいろりや土間を備えた築110余年の古民家。2020年に亡くなった横手市増田町出身の漫画家矢口高雄さんの代表作を実写化し、09年に公開された映画に、主人公・三平の自宅として登場する。
潟上市在住の近野ユミ子さん(74)の実家で、夫の俊一さん(74)と管理していた。映画ロケ終了後は観光客向けに公開。年間来訪者が約1万人に上る年もあった。しかし昨年11月、将来的に管理が難しくなることを見越して閉館。解体された。
町は解体後も三平の家の雰囲気を楽しんでもらおうと、「釣りキチ三平メモリアルルーム」と銘打ち、友愛館内の一室に一部を再現した。三平らが食事をするシーンなどで使われたいろりを移設。いろりの周囲には室内の様子をリアルに描いたパネルを設置して、部屋を再現した。仏壇などが細密に描かれ、解体前の雰囲気を伝えている。
メガホンを取った滝田洋二郎監督や、三平役を演じた須賀健太さんのサインなどの資料も展示している。
22日はオープニングセレモニーが開かれ、近野さん夫妻や地元住民などが参加した。増田出身で矢口さんと面識がある俊一さんは「本物そっくりに再現されており、涙が出るほど感動した。矢口先生も喜んでくれていると思う」と語った。
見学は無料で午前9時~午後5時。月曜休館。問い合わせは町商工振興課TEL018・852・5222
三平の家はいろりや土間を備えた築110余年の古民家。2020年に亡くなった横手市増田町出身の漫画家矢口高雄さんの代表作を実写化し、09年に公開された映画に、主人公・三平の自宅として登場する。
潟上市在住の近野ユミ子さん(74)の実家で、夫の俊一さん(74)と管理していた。映画ロケ終了後は観光客向けに公開。年間来訪者が約1万人に上る年もあった。しかし昨年11月、将来的に管理が難しくなることを見越して閉館。解体された。
町は解体後も三平の家の雰囲気を楽しんでもらおうと、「釣りキチ三平メモリアルルーム」と銘打ち、友愛館内の一室に一部を再現した。三平らが食事をするシーンなどで使われたいろりを移設。いろりの周囲には室内の様子をリアルに描いたパネルを設置して、部屋を再現した。仏壇などが細密に描かれ、解体前の雰囲気を伝えている。
メガホンを取った滝田洋二郎監督や、三平役を演じた須賀健太さんのサインなどの資料も展示している。
22日はオープニングセレモニーが開かれ、近野さん夫妻や地元住民などが参加した。増田出身で矢口さんと面識がある俊一さんは「本物そっくりに再現されており、涙が出るほど感動した。矢口先生も喜んでくれていると思う」と語った。
見学は無料で午前9時~午後5時。月曜休館。問い合わせは町商工振興課TEL018・852・5222