ねぷた絵 一筆一筆愛込め/弘前市民会館

最後は会館スタッフ全員で絵を囲み、拳を握ってコロナ収束への思いを込めた

 ねぷた絵師館長、奮戦! コロナ禍で合同運行が2年連続中止となった弘前ねぷた。せめて祭り気分を盛り上げようと、弘前市民会館前に今月からねぷた絵が掲げられる。同館館長でねぷた絵師でもある川村快之さん(45)が絵を手掛け、会館職員一同のメッセージと共に展示。併せて制作風景をタイムラプス動画で公開する。

 ねぷた絵は縦2.1メートル、横3.6メートルで、題材は「三国志 趙雲(ちょううん)幼主を救う」。昨年から実施している市の祭り代替事業で、公共施設や商店街などを灯籠や金魚ねぷたなどで飾る「城下の美風」の一環。市民会館自主事業として制作し、木枠の制作や動画の撮影など会館スタッフぐるみで取り組んだ。

 絵は川村さんが、コロナで催し物開催が停止している会館のステージ上を仕事場に、6月中旬の5日間ほどで仕上げた。

 「こんな所でねぷた絵を描くことなど、もう二度とないでしょうね」と川村さん。制作風景の一部始終を絵の真上から記録したタイムラプス動画は、ステージの天井に設置したカメラで撮影した。展示と併せ市のホームページなどから視聴できるようにする予定だ。

 「市民会館で予定していた催事の中止を余儀なくされた方々の心中は察するに余りある」と川村さん。災いやけがれを払う力があるとされるねぷた絵の脇には「コロナの終息と、市民の文化活動が取り戻せる日が来ることを願う」とする会館スタッフ一同のメッセージを添える。隣接する市博物館で開催される「弘前ねぷた展」の開幕に合わせ17日にお目見えする。

ねぷた絵制作風景のタイムラプス動画の一部。順番に左上、右上、左下、右下、一番下。

市民会館のステージ上で、がら空きの客席を背に仕上げの筆を入れる川村さん=6月18日

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