NCL弘前の活動拠点 「オランド」リニューアル

笹森シェフが監修した「食べるスープ」のセット

 青森県弘前市の地域おこし協力隊制度を活用した起業家育成プロジェクト「Next Commons Lab(ネクストコモンズラボ)弘前」(NCL弘前)は今月、同市百石町にある活動拠点「HIROSAKI ORANDO(弘前オランド)」をリニューアルした。週の半分は地元のシェフ監修の“食べるスープ”などを提供するカフェバー「弘前オランド」、もう半分は国内外のシードル文化を伝えるシードルカフェ「ポム・マルシェ」と、曜日によって趣の異なる二つの店が営業する。

 弘前オランドは2019年4月オープン。ギャラリーを併設し、幅広い世代が集い、つながりを生む場になっている。開設3年目となるタイミングで、より多くの人に利用してもらおうと、食事メニューを充実させることにした。

 「食べるスープ・きのこと清水森ナンバなんばん漬けのポタージュ」は、同市の「オステリア エノテカ・ダ・サスィーノ」の笹森通彰シェフが監修。見た目はシンプルだが、スプーンを入れて驚くような、食べ応えのあるスープで、当面は数量限定で提供する。今後も地元の食材を使ったスープが登場予定という。

 一方、ポム・マルシェを新規オープンしたのは、3月からNCL弘前のメンバーとなった中山智さん(46)=京都府出身、未央さん(41)=弘前市出身=夫妻。同市で醸造されたシードルと、フランス産、スペイン産シードルをワンコインで提供している。智さんは「作り手の考えが味に出る。海外のものとも比較して飲んでみてほしい」と話す。

 シードルに合うフードとして、青森県の食材や調味料を使ったポテトサラダなどのほか、特製スイーツも提案。シードルを陶器のカップで飲むフランスの文化にならい、特注の津軽焼カップも準備中だ。

 「海外ではコーヒー感覚で、安く、気軽にシードルが飲める。お酒の選択肢に当たり前にシードルが入るような文化をつくっていきたい」と中山さん夫妻は声をそろえる。

 弘前オランドは木、金、土曜日の正午~午後9時営業。ポム・マルシェは日、月、火曜日の午前11時~午後7時営業。水曜日定休。

弘前オランドで「ポム・マルシェ」を営業する中山さん夫妻(撮影用にマスクを外してもらっています)

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