桜のトンネル満開 弘前公園


 準まつり体制で開かれている弘前公園の弘前さくらまつりは20日、西堀の桜のトンネルが満開となった。桜のトンネルは、沿道両側の桜並木から枝が伸び、頭上を覆うように一面に広がった桜が楽しめる。市公園緑地課によると、満開は昨年より8日早い。同トンネルの満開で園内のソメイヨシノは全て咲きそろい、見ごろを迎えている。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、西堀は時計回りの一方通行となり、警備員が長時間立ち止まらないよう呼び掛けている。行楽客は真っ赤な春陽橋、青空を背景にした岩木山とともに、淡いピンク色に染まった極上の光景を楽しんだ。

 見ごろとなった桜を目当てに、青森県外客や団体客も多く訪れている。割安で乗車可能なJR東日本の会員組織「大人の休日倶楽部」の特別設定パスが22日まで使用できることもあってか、平日にもかかわらず、県外からも同パスを利用した観光客が目立った。

 埼玉県から夫婦で訪れた契約社員の男性(64)は、青森県に向かう新幹線が混雑していたため、車内で弁当を食べるのを控えたという。「(感染者が多い地域から)来てもいいのか迷ったが、日本一の桜を一度は見たかった」と話していた。


満開となった桜のトンネル。花見客が青空に映える桜を堪能した=20日午前11時ごろ、弘前公園西堀

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