「りんご宇宙展」10日開幕/弘前・れんが美術館

ウィン・エヴァンスさんの巨大な彫刻作品(奥)を基点に、多様な作品を紹介する「りんご宇宙」展

 開館2年目を迎える弘前れんが倉庫美術館(青森県弘前市吉野町)で10日から、春夏プログラム「りんご宇宙 -Apple Cycle/Cosmic Seed」が始まる。9日、関係者向けの内覧会が行われ、英国を代表する現代アーティスト、ケリス・ウィン・エヴァンスさんが同美術館のために制作した巨大な光の彫刻などがお披露目された。8月29日まで。

 ウィン・エヴァンスさんの新作は、さまざまな形のネオンでできた高さ約7メートルの作品。リンゴの断面や万有引力の公式、惑星の軌道といったモチーフを組み合わせている。

 同館は本年度、この新作を核に、リンゴをテーマとした2部構成の展覧会を企画。第1部の「りんご宇宙」展は、リンゴをめぐる思考と想像に着目し、国内外のアーティスト8人の多様な作品を紹介している。企画者の三木あき子さんは「リンゴの豊かさや、境界なく広がる想像力の可能性を感じてほしい」と話す。

 参加アーティストの1人で、内覧会に出席した雨宮庸介さんは、リンゴの彫刻や構想ノートなどで構成する作品群を発表。「リンゴを使ってもほのぼのしていない、(新型コロナウイルス禍の)現在を引き込んだ作品にしたかった」と話した。同じく和田礼治郎さんは、リンゴの生果を使って制作した新作を公開。「作品テーマは『破壊』。失われた数々のリンゴを想像してほしい」と語った。

 中国・上海生まれで、弘前市で少年期を過ごした潘逸舟(はん・いしゅ)さんは、昨年度、弘前大学付属中学校美術部員とのワークショップを通して構想したインスタレーションを展示している。

 10日午後2時からはオープニングトークイベントを開催する。予約制で定員30人。ユーチューブでライブ配信も行う。

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