アートの力、初の常設展 盛岡・松嶺さん、絵筆を口にくわえ制作

松嶺貴幸さんが手掛けた多彩な作品が並ぶ展示スペース
 盛岡市月が丘の現代アート作家松嶺(まつみね)貴幸さん(35)は、同市大通のクロステラス盛岡に自らの作品の展示スペースを設けた。事故で手足が不自由となった松嶺さんは、絵筆を口にくわえるなどして作品を生み出しており、現代アートを始めた頃のものや、来場者参加型のものなど幅広く紹介。約2カ月ごとに作品を替えながら、アートの持つ力を広く発信する。

 初の常設展は昨年12月にスタート。現在は油絵やスケッチなど約50点が並ぶ。中でもアクリル絵の具で描き上げた縦1・6メートル、横幅2メートルの大作「The flower has bloomed because the neck was broken(首が折れたからこそ花が咲く)」は目を引く。

 作品の根底に流れているのは高校時代にフリースタイルスキーの事故で頸椎(けいつい)を骨折し、手足が不自由になった自身の経験。松嶺さんは「先行きが見えない中で、自分が好きなものや進みたい方向を見る力をアートで養ってほしい」と語る。

 会場では参加型アート「メガスーパーノバ」も5月20日まで開催中。爆竹により飛び散った絵の具で柄をつくる「爆竹アート」を模して作ったシールに来場者がメッセージを書き込み、壁や床に自由に貼り付けて会場内を人々の願いや挑戦への思いで埋め尽くす計画だ。

 松嶺さんは「アートとは何か。アーティストは何のためにいるのかを長期的に知ってもらえる場になる。『何かをつくり出したい』という刺激を与えられれば」と願いを込める。

 午前10時~午後8時。入場無料。問い合わせは松嶺さんのメールアドレス(info@takayuki-m.com)へ。

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