ワ・ラッセ開館10周年祝いセレモニー/青森

くす玉を割り、開館10周年の節目を祝った奈良会長(右)と小野寺市長

 青森市文化観光交流施設「ねぶたの家 ワ・ラッセ」(六角正人館長)は5日、開館10周年を迎えた。同日ワ・ラッセで記念セレモニーを行い、関係者が節目を祝い、施設の歩みを振り返るとともに、今後も同市の観光拠点としてねぶたの素晴らしさを世界に発信していくことを誓った。

 セレモニーでは、指定管理者である青森観光コンベンション協会の奈良秀則会長が「開館2カ月後に東日本大震災が発生し、苦難のスタートとなったが、青森の観光の顔に育った。観光施設としての側面だけでなく、ねぶたを伝え、守っていく使命もある。さらに期待に応えたい」とあいさつ。小野寺晃彦市長が祝辞を述べた。

 出席者の「ラッセラー、ラッセラー、ラッセ、ラッセ、ラッセラー」の掛け声の後、奈良会長と小野寺市長が10周年を記念して制作した風船800個の「ねぶたバルーンアーチ」から下げられたくす玉を割った。

 ワ・ラッセは11日まで記念パネル展を実施しているほか、バルーンアーチも展示。このほか、多彩な正月イベントも行っている。

 同施設は東北新幹線全線開業1カ月後の2011年1月5日に開館。ねぶたミュージアムの入場者数は15年8月に100万人、19年9月に200万人を突破した。近年は好調なインバウンド(訪日外国人旅行)を背景に、入場者数が14年度以降、19年度まで増加の一途をたどっていた。本年度は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、春先に約2カ月間休館するなど、入場者数が激減したが、現在は例年の9割程度まで回復している。


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