のこった!相撲の魅力 一関・芦東山記念館で特別展

土俵入りなどを描いた秀ノ山の錦絵3点。いずれも実物
 一関市大東町の芦東山記念館(吉田正志館長)で冬季特別展「のこった!残った!力士の姿」が開かれている。隣県宮城が生んだ江戸時代の名横綱谷風の絵画や奥州市江刺出身の元関脇前田川(本名高橋勝郎)さん(故人)の化粧まわしなど、今に「のこった」資料約60点が大相撲の魅力を伝えている。

 「史上最強」と称される谷風を題材とした明治時代の作品「孝子佐野山 谷風の恩義を謝する図」は落語「佐野山」でもおなじみ人情話の一場面。病気の母を抱える力士、佐野山に懸賞金を獲得させるため谷風がわざと負けて、佐野山が感謝する様子が描かれ、名横綱の人格をうかがわせる。

 もう一人、江戸時代に活躍した宮城の横綱では、気仙沼市出身の小兵秀ノ山を手厚く紹介。浮世絵師、3代歌川豊国が土俵入りの様子を描いた色鮮やかな錦絵や、身長164センチの等身大パネル、手形写真などが並ぶ。両横綱をモデルにした伝統工芸の堤人形も興味深い。

 岩手の力士では、横綱大鵬から金星を挙げ、幕内通算204勝の「突貫小僧」前田川さんが後援会から寄贈された化粧まわし、昭和30年代に撮影されたとみられる現役時代の写真が目を引く。

 芦東山の日記も展示され1770(明和7)年9月19日から3日続けて「相撲アリ」と記述がある。学芸員の小味浩之さんは「わざわざ日記に書くぐらいだから、当時も相撲の興行は地域の関心事だったのでしょう」と推測する。

 関連イベントは来年1月31日にワークショップ「独楽(こま)の絵付け」、同2月14日に講演会「相撲甚句と相撲文字」などがある。展示は同3月21日まで。

 開館時間は午前9時~午後5時、原則月曜休館。入館料は一般300円、高校生・大学生200円。

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