賢治りんご 蜜たっぷり 花巻農協、期待込め出発式

蜜入りの賢治りんごをPRする花巻農協の職員
 花巻農協(伊藤清孝組合長)は16日、花巻市太田の同農協花巻園芸センターで、サンふじのオリジナルブランド「賢治りんご」の出発式を行った。昨年は台風19号で中晩生種のリンゴが被害を受け、出荷量は例年と比べて3割減少するなど大きな影響を受けた。今年はサンふじ全体で糖度や蜜入り、着色具合が良好で、関係者は同農協の主力品種の販売に期待を込めた。

 出発式には関係者約40人が出席。同農協果樹部会の小田島節夫部会長(76)は「リンゴの糖度と色は生産者の技術に左右される。これからも気象をうまく利用し、蜜入りの賢治りんごを作っていきたい」とあいさつ。テープカットで祝い、トラックを見送った。

 今年は9月の残暑でジョナゴールドなどの中生種の着色が遅れ、10月末までの集荷が当初計画の約8割と伸び悩んだ。一方で晩生種のサンふじは、9月下旬の着色時期に昼夜の寒暖差が現れたため、例年にも増して色味がきれいに仕上がった。

 賢治りんごは、同農協が独自開発した有機質肥料を使用し、糖度(13度以上)や蜜入り指数(2・5以上)の選果基準を満たした実だけが選ばれる。今季は蜜入りの状況が良く、約10万ケース(1ケース10キロ)のサンふじのうち、6割超が賢治りんごとして販売できる見込み。

 例年は主力消費地の大阪の市場でPR活動を展開。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となったが、賢治りんごは個人消費がメインターゲットで、コロナの直接の影響は少ないとみられ、例年並みの販売実績が期待されている。

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