岡部副館長(奥左)が作品を解説した「フランス絵画展」の内覧会

 弘前市立博物館で26日、特別企画展「パリの見た夢 服部コレクション 20世紀フランス絵画展」が始まった。ピカソ、ルオー、シャガールをはじめ、パリで活躍した画家の多様な作品51点が並び、訪れた人は伝統と革新が入り交じった20世紀の絵画世界を堪能した。11月8日まで。

 弘前市、東奥日報社、弘前市文化団体協議会、アップルウェーブ、弘前観光コンベンション協会でつくる実行委員会と同博物館が主催。山形美術館(山形市)初代館長の故服部敬雄(よしお)氏の名を冠した同美術館所蔵のコレクションを紹介している。

 開会式で桜田宏市長は「20世紀の多様で自由な表現が後の現代美術につながった。美術の系譜を深く理解できる内容になっている」とあいさつ。東奥日報社の松林拓司事業局長は「前川國男が手掛けた博物館の中で、名画の感動はより大きく深くなると期待している」と河田喜照社長のメッセージを代読した。

 開会式の後、山形美術館の岡部信幸副館長兼学芸課長が作品の技法や時代背景を解説する内覧会を行った。

 岡部副館長は「新しい表現が次々生まれ、交代していったのが20世紀の絵画の流れ。展示した51点も多様性があり、この中から好きな作品や作家を見つけてくれれば」と語った。

 会期中は無休。新型コロナウイルス対策として来館者には氏名や電話番号を記入してもらい、100人を超えた場合は入場を一時制限する。観覧料は一般800円、高校・大学生400円、小・中学生200円。

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