根浜海岸の白浜復活 釜石・再生工事が完了

砂浜再生工事が完了した根浜海岸。東日本大震災で流失した白砂がよみがえった
 東日本大震災で砂浜が流失した釜石市鵜住居(うのすまい)町の根浜海岸の砂浜再生工事が完了した。震災から9年5カ月が経過する中、延長約450メートルのエリアに白砂が復活。住民待望の海を中心としたにぎわい創出に向け、大きな一歩を踏み出した。

 県による完成検査が19日行われ、沿岸広域振興局の職員と工事業者が水質や設備の撤去状況を点検。計画通りに事業が完了したことを確認した。

 海岸は震災の津波と地盤沈下で砂浜が流失。同市が自然再生には360年かかると試算を示す中、県が人工再生に踏み切った。

 昨年は1期工区の150メートルに砂を投入し、震災以降初めての海開きを実現。今春に始まった2期工区では残り300メートルの工事を進めてきた。幅は約30メートルで、費やした砂は計約4万5千立方メートル。隣接する片岸海岸の堆積砂と宮城県からの購入砂を利用した。事業費は約10億円で復興交付金を投じた。

 同振興局の高橋正博土木部長は「昨年の台風19号など悪条件もあったが、地元の要望を聞きながらおおむね計画通りに進めることができた」と振り返った。

 震災前は年間約7万人が訪れる県内有数の海水浴場だった根浜海岸。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で海開きは中止となったが、恒久的な観光資源として砂浜が果たす役割は大きい。

 海岸近くの旅館・宝来館のおかみ岩崎昭子さん(64)は「震災10年の節目を前にようやく新たなスタートが切れる。周辺にはキャンプ場やラグビーワールドカップの舞台となったスタジアムもあり、この地域一帯の価値を発信していきたい」と熱を込める。

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