本の輪広げ認定司書に 県内初の資格取得、種市図書館の平さん

認定司書の資格を取得し、笑顔を見せる平留美子さん
 洋野町の種市図書館の司書、平留美子さん(49)=青森県階上町角柄折=は日本図書館協会(東京)の認定司書資格を本県で初めて取得した。司書としての高い能力と地域に根差した活動が評価され、平さんは一層の研さんを誓う。

 認定司書は司書としての実力と後進の育成に力を発揮し得る人材に認定される資格で、認定者は全国で175人。公共図書館に10年以上の勤務経験があり、研修を受講したり論文を掲載した経験を持ち、同協会の審査を経て認定される。

 平さんは洋野町種市出身で「幼いとき、図書館に住みたいと思っていた」という筋金入りの本好き。山形県の米沢女子短大を卒業後、民間企業を経て1995年に町職員となった。1年を除いて種市図書館の司書を務めており、読書に興味を持ってもらうために移動図書館車の活用や著名人の講演イベント開催などに力を入れてきた。昨年、これまでの司書活動を振り返り、今後に生かそうと思い立って認定司書に申請し、今年認定を受けた。

 司書は図書の分類や読書案内だけでなく郷土資料の保存活用なども行う国家資格の職業だ。幅広い専門知識が求められる一方、全国的に司書の非正規雇用化や指定管理者制度による図書館の民間委託が進行。長期にわたって司書を務めにくい環境となり、知識の連続性が途絶えたり資料が散逸しかねない状況になっている。

 平さんは「司書の仕事は本や郷土資料を通し、時間を超えて人と人をつなぐ。地域に根差した活動ができるよう、全国で司書を取り巻く環境が改善してほしい」と願う。

 資格取得を弾みに、今後は親世代への講座などを通して幼少期からの読書環境づくりに取り組んでいくつもりだ。「本は世界を広げ、多様な考えを知ることができるツール。これまで図書館に来たことがない人にも足を運んでもらえるように活動していきたい」と思いを新たにする。

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