義経の馬、雄姿後世に 一関で特別展、紙芝居や絵図紹介

大夫黒の生涯を来場者に説明する千葉正子さん(左)
 一関市千厩町の千厩酒のくら交流施設内の馬事資料館で、同町で軍馬として育ったと伝えられる源義経の愛馬・大夫黒(たゆうぐろ)の特別展が開かれている。千厩大夫黒馬っこの会(昆野洋子会長)事務局の千葉正子さん(65)が調べた大夫黒にまつわる資料や生涯を描いた紙芝居、馬との関わりのある町内の関連絵図などを展示し、その歴史を伝えている。

 大夫黒は義経とともに各地を転戦。一ノ谷の戦いで義経が大夫黒と駆け抜けた「鵯越(ひよどりごえ)の逆落とし」は人馬一体となった奇襲作戦として知られる。特別展では転戦したとみられる経路も日本地図に示した。

 大夫黒の墓は現在も香川県牟礼町にある。源平合戦の屋島の戦いで討ち死にした義経の忠臣・佐藤継信の墓の近くで、大夫黒の墓には今も酒やニンジンが供えられているという。

 千葉さんが2年前に墓を訪れた際、同町で大夫黒について語り継いでいることを知り、「産地である岩手でも功績をねぎらいたい」と特別展を企画した。

 同町の寺には大夫黒のくつわとあぶみが保管されており、その写真も展示。千葉さんは「四国の地で今も眠っていることや、義経の活躍を支えた軍馬と千厩の関わりを後世に語り継ぎたい」とし、供養碑やモニュメントの整備も検討している。

 特別展はせんまやひなまつり期間の3月3日まで。午前10時~午後4時。会場では千葉さんが着物をほどいて作った自作の大夫黒の置物も販売している。

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