数え年33歳の女性集まらず…「丸まげ行列」中止? 大館

過去のアメッコ市会場で行われた丸まげ行列(大館市提供)
 毎年2月の「大館アメッコ市」(秋田県大館市)で、年祝いの女性らが丸まげと黒留め袖姿で通りを練り歩く「丸まげ行列」が、参加者不足のため中止の危機を迎えている。参加10人以上を開催の目安としてきたが、今年の申し込みは現在5人で、2月9日の本番まで10人に達しなければ中止にする。主催する県美容生活衛生同業組合大館支部(松田学支部長)は外国人への参加呼び掛けを検討する一方、関係者からは「今年で最後に」との声も出ている。

 県北部には、数えで33歳となる年祝いの女性が丸まげを結い、黒留め袖を着ておはらいを受ける風習がある。丸まげ行列は北秋田市の鷹巣地域でも毎年行われている。

 大館市の丸まげ行列は、アメッコ市の行事として2011年に始まった。市内で丸まげ姿を見る機会がほとんどなくなったとして、同支部が地域に伝わる和装文化を広く知ってもらおうと企画。年齢や居住地を問わず参加者を公募してきた。行列はアメッコ市会場のおおまちハチ公通りを華やかに彩ってイベント盛り上げに一役買い、市外からもカメラマンが多く来ていた。

 例年は10~20人が安定して参加。「丸まげを体験したい」という参加者が県外から参加する年もあり、1月初めごろには10人以上を確保してきたという。

 今回も例年同様、同支部のウェブサイトや約50人いる支部員の美容院で情報発信し、昨年12月初めから参加者を募ったが、年明けまでに応募者はゼロ。危機感を持った地元の美容関係者らが手を挙げたが、計5人にとどまる。

 同支部は、従来の周知方法では限界があるとみて、支部員が独自に会員制交流サイト(SNS)などで積極的に発信。参加者掘り起こしの対象として、日本ならではの体験を求める外国人に着目し、県内の外国語指導助手(ALT)らの勧誘も検討する。

 丸まげ行列の運営で中心的な役割を担ってきた同支部前支部長の佐々木佑子さん(75)は「どんな行事でも、手間や費用のあまりかからない洋装が主流となり、着付けをしない美容院が増えた」と業界内の変化を指摘。「丸まげを見る機会はめったにない。後世に残したい文化」とする一方、「行列の参加者が集まらず、運営を継ぐ若い美容師もいなければ、やめざるを得ない」と今年で一区切り付けることも考えている。

 今年の丸まげ行列の参加費はかつら、着物のレンタル、着付け代を合わせ2万7千円。同支部は行列を先導するはかま姿の男性も若干名募集している。

 申し込みは美容院ささきTEL0186・42・9138(月曜定休)

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