後藤伯記念館、国文化財に 奥州、日本初の公民館

切妻屋根と壁面に木材を張ったハーフティンバー風の意匠が特徴の後藤伯記念公民館
 文化審議会(佐藤信会長)は19日、奥州市水沢大手町の後藤伯記念公民館を国の登録有形文化財(建造物)にするよう柴山昌彦文部科学相に答申した。本県の同文化財は92件となる。市によると、同市出身の後藤新平(1857~1929年)にまつわる近代洋風の建物で、公民館の名称が使われたのは日本初とされる。現在も23団体が利用する施設で、住民は歴史の重みと喜びを感じている。

 同公民館は、後藤の十三回忌に当たる41年、水沢旧城下の中心部・大手門跡に建設された。木造2階建て延べ床面積947平方メートル。2カ所の切妻屋根が特徴で、車寄せのほか、屋根の壁面に材木を張ったハーフティンバー風の意匠も目を引く。柔剣道場の窓は格子状で武者窓と称され、武家屋敷が立ち並ぶ景観への配慮が感じられる。

 市によると、後藤から会社再建の際に資金援助を受けた読売新聞社の社長だった正力松太郎が恩返しとして建設。名称は50年に水沢町公民館、54年に水沢市公民館と変わり、2001年に現在の名称となった。

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