原始から近現代まで「ひろさき歴史大図鑑」

原始時代から近現代までの弘前市の歴史や文化を紹介している企画展「ひろさき歴史大図鑑」

 青森県弘前市の市立博物館は企画展「ひろさき歴史大図鑑」を開催している。常設展示では複製品を展示していたり、紹介しきれていない資料など約90件を展示。図鑑を意識したパネルも設置し、原始時代から近現代までの同市の歴史や文化を紹介している。前後期で展示入れ替えがあり、前期は11月16日まで、後期は同22日から1月12日まで。

 企画展では時代ごとに分けて展示。縄文コーナーでは、常設展示では壁際に設置されている国重要文化財の「猪(いのしし)形土製品」(愛称・いのっち)が室内中央で紹介されており、360度観察することができる。弥生・古代コーナーでは、前後期合わせて国重文の砂沢遺跡出土品全230点を見ることができる。

 近世コーナーでは高照神社所蔵の国重文「太刀 銘 友成作」を紹介。前期でのみ見ることができる。

 近現代コーナーでは、士族が1890(明治23)年開催の第3回内国勧業博覧会に出品したリンゴの見本油絵「洋種苹果写生(ようしゅへいかしゃせい)」を展示。作成者がオリジナルで付けた品種名や収穫時期、貯蔵可能期間などが書かれている。

 同館主事兼学芸員の工藤正智さん(32)は「図鑑をめくるくらい気軽な気持ちで見に来てほしい」と話した。

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