水面に映る往時の平泉 無量光院跡、導水路を復元し公開

整備復元され通水が始まった無量光院跡の導水路
 平泉町の特別史跡で世界遺産の構成資産の一つ、無量光院跡で1日、復元整備された導水路への通水と一般公開が始まった。浄土庭園の復元に向けて整備が進められる中、池の水の流れが分かるようになり、往時の姿に近づいた庭園が観光客を迎える。

 町教委によると、導水路は長さ31メートル、幅最大1・4メートル、深さ16~37センチで、12世紀後半のものとみられる。無量光院跡の北西に位置し、2007年に行った庭園整備を見据えた内容確認調査で発見され、昨年11月から復元に着手し3月に完成した。

 毛越寺の大泉が池に注ぐ遣水(やりみず)と異なり、水路に石が使われていないのが特徴。再現には土と石灰を使用したため、3カ月の養生期間を設けた。同町と一関市を流れる照井堰(ぜき)から取水を始めると、曲がりくねった水路を緩やかに水が流れた。

 無量光院跡は、奥州藤原氏3代秀衡が京都・宇治の平等院鳳凰堂を模して12世紀後半に建立した寺院跡。現在は池跡や礎石のみが残るが、町が12年度から庭園復元整備を進めている。17年から昨年にかけて池跡を県道側に拡張し、3~4年後の整備完了を目指している。

 無量光院跡は11月末まで池跡に水をたたえた姿で公開されている。

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