「花の名山」焼石岳、鮮やか 東成瀬村側、登山道を歩く

8合目の「焼石沼」周辺に群生するミヤマキンポウゲ
 秋田県と岩手の県境近くにある焼石岳(1548メートル)は、高山植物や湿原植物が咲き誇る花の名山として知られる。東成瀬村側から入山する登山道は人気コースの一つ。好天に恵まれた26日、地元住民4人の登山に同行し、花盛りの焼石岳を歩いた。

 午前7時40分ごろ、同村の3合目登山口から入山すると、見頃を迎えたマイヅルソウが朝露にぬれて輝いていた。ブナ林を縫うように続く登山道を進むと、かれんに咲くイワカガミ、ツマトリソウ、ウラジロヨウラクの花々に目を引かれた。

 出発から2時間半ほどして、8合目「焼石沼」周辺の開けた草原に着いた。一面に広がるミヤマキンポウゲの花は黄色いじゅうたんのようだ。沼の周りの湿地帯にはリュウキンカも群生していた。

 この草原ではかつて東成瀬村の村民が牛を放牧し、放牧地へ向かう道が登山道になったという。元村猟友会長の冨田義行さん(68)=岩井川=が「昔はここまで子どもたちだけでキャンプしに来たもの。焼石岳は村民の生活圏の山なんです」と教えてくれた。

 足元にハクサンチドリが咲く登山道を抜け、険しい岩山を越えて頂上に着いたのは正午すぎ。山頂の南東側にある湿原「姥石平(うばいしだいら)」を巡って下山することにした。6月上旬には見渡す限り花畑が広がるというハクサンイチゲのピークは過ぎていたが、チングルマの群生を見つけることができた。

 山好きが高じて、3年前から村に住んでいる禰津(ねづ)晃二さん(64)=椿川=は「焼石はいつ来ても違う花が見られるからいい」と語る。数え切れない種類の花を観察でき、これからはハクサンフウロ、ハクサンシャジンといった夏の花が盛りを迎える。8月上旬までは花の見頃が続くという。

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