空き店舗→アウトドア用品&カフェ/弘前

カフェエリアにはデザイン性のあるアウトドア用品が並び、店内でキャンプ気分が味わえる。対馬さん(左)は友人の櫻庭崚真さんとともに開店準備した

 出身地の青森県弘前市岩木地区で今年3月まで地域おこし協力隊を務めた対馬慎太郎さん(29)が11日、同市百石町の空き店舗を活用し、アウトドア用品の販売とカフェを併設した店舗をオープンする。対馬さんは昨年市が主催したまちづくり講習会「まちの未来スクール」の第1期卒業生。「キャンプ場がある岩木山周辺と弘前のまちなかを結ぶ拠点にしたい」と意気込んでいる。

 店舗名は「THE CAMPERS NEST(ザ・キャンパーズ・ネスト)」。NESTは英語で「巣」の意味で、キャンプ初心者から上級者までが集える場にしたい-との思いから名づけた。

 「小さい頃から父と共に岩木山でキャンプを楽しんできた」という対馬さんは、大手ブランドはもちろん、よりデザイン性が高く個性的なアウトドア用品の販売を手がけたいと考えてきた。講習会を通じて「アイデアを具体化する上での細かい数字や法人設立の手続きなど貴重な助言をもらった」という。

 対馬さんは弘前市内の観光施設に勤めた後、東京のIT企業に約2年間勤務、ウェブ広告制作などを担当した。2021年、コロナ禍を機にUターンし、古里で地域おこし協力隊になった。

 対馬さんは開業に向けた資金繰りや事業の具体化については、講師で飲食業などを手がけるクロックアップ(青森市)社長の中村公一さん(46)が支援。中村さんは市の「まちづくりプレイングマネージャー」として、弘前市中心街の活性化を担っている。「ここからがスタート。一緒に街を盛り上げていきたい」とエールを送った。

 講習会の参加者は、講師と共に、空き店舗を活用したビジネスプランを立て、創業を目指す。市は現在、「まちの未来スクール」(8月30日~9月1日)第2期生の募集を受け付けている。受講料は1万円。応募期限は16日まで。

弘前市

青森
冬の弘前、映画の舞台に 市内で6日から公開、有名店など登場
青森
旧偕行社、弘前市直営で12月公開再開
青森
木々も冬支度 弘前公園で雪囲い
青森
2025年は「巳」年 干支ねぷた着々と/弘前
青森
「五十九銀」ライトアップ 糖尿病予防PR/弘大