コラボ事業が街盛り上げ 弘前・平川が舞台のアニメ「じいさんばあさん若返る」 写真展やねぷた展示

アニメ「じいさんばあさん若返る」の印象的な場面を収めた写真を眺める市民=弘前市立観光館

 青森県平川市出身、弘前大学卒の漫画家・新挑限(あらいど・かぎり)さん原作で、弘前市と平川市が舞台のテレビアニメ「じいさんばあさん若返る」。6月の放送終了後も場面写真展やねぷた展示などさまざまなコラボレーション事業が展開され、盛り上がりを見せている。事業を企画した弘前フィルムコミッション実行委員会事務局の坂本昇也さんは「交流サイト(SNS)を中心に広まり、幅広い年代の人が街を訪れて作品を楽しんでいる」と手応えを語った。

 同作品は、青森県でリンゴ農家を営む老夫婦が金色のリンゴを食べたことをきっかけに突然若返る物語。累計150万部(電子を含む)を突破した大人気WEB発コミックスで、6月21日にコミックス完結第8巻を発売した。

 弘前市のまちなか情報センターと市立観光館では8月31日まで、アニメの印象的な場面を収めた写真展を開いている。岩木山や弘南鉄道などなじみある風景が数多く描かれており、来場者の目を楽しませている。

 同センターでは主人公の「正蔵」と「イネ」をイメージしたねぷたも展示されている。ねぷたを見ていた黒石市の工藤千恵さん(55)は「すごくかわいらしい。アニメを見たことはないけど、弘前が出てくるなら見てみたいと思う」と話した。

 同委員会ではこのほか、JR弘前駅への大型ボードの設置や弘南鉄道でのラッピング列車の運行なども行っている。坂本さんは「ねぷたまつり期間にはより多くの人を呼び込める見込み。長く作品をPRし続け、聖地として定着させたい」と期待を寄せた。

アニメの主人公「正蔵」と「イネ」をイメージして作られたねぷた=弘前市のまちなか情報センター


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