清衡の経巻、400年ぶり平泉へ里帰り ガイダンスセンター

展示の目玉である「紺紙金銀字交書経」の経巻
 平泉町の県立平泉世界遺産ガイダンスセンターは、企画展「清衡の平泉-伊豆山(いずさん)神社の紺紙金銀字交書経(こんしきんぎんじこうしょきょう)-」を開いている。1126(天治3)年、奥州藤原氏初代清衡が中尊寺落慶供養の際に奉納し、16世紀末に豊臣秀吉によって持ち出された「一切経」のうちの一巻を完全公開。約400年ぶりの〝里帰り〟に注目が集まっている。

 展示の目玉は、静岡県熱海市の伊豆山神社が所蔵する「紺紙金銀字交書佛説无所悕望経(ぶつせつむしょきぼうきょう)」。約5300巻からなる「一切経」のうちの一巻で、完全公開は極めて稀だ。

 8月25日まで。午前9時から午後5時(入館は同4時半)まで。一般310円、学生140円で高校生以下は無料。平泉世界遺産の日に合わせ、6月29、30日は無料開放する。6月29日は、同町の学習交流施設エピカで、東北大大学院教授の柳原敏昭氏による「清衡・供養願文そして顕家(あきいえ)」と題した講義を予定する。申し込み不要。問い合わせは同センター(0191・34・7377)へ。

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