宮古に「仮想水族館」 壁面に海の生き物、水中写真家がデザイン

世界中で撮影された約千匹の魚などの写真が壁にデザインされたイーストピアみやこ
 まるで海の中にいるみたい―。岩手県宮古市宮町の複合施設イーストピアみやこに、バーチャルアクアリウム(仮想水族館)がお目見えした。水中写真家の鍵井靖章さん(神奈川県鎌倉市)が世界中で撮影した海の生き物の写真を壁一面にデザイン。海の豊かさに触れられる、宮古の新名所となりそうだ。

 1階交流プラザの壁面や正面玄関のガラスなどに、約千匹もの魚や動物の切り抜き写真をあしらった。鍵井さん自身がデザインし、ほぼ実物大というジンベエザメ、マンタ、ムレハタタテダイ、アシカなどがそこに泳いでいるよう。2階キッズスペースには三陸で撮影した生き物を配置した。

 世界中の海に潜る鍵井さんは東日本大震災以降、宮古湾など三陸の海を記録し続けている。その活動に協力してきた宮古市の医師、後藤康文さん(87)が今回の作品を市に寄贈した。

 当面設置し、センターの開館中(午前9時~午後9時)は自由に観覧できる。

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