八幡平市にクラフトビール醸造所 東京の企業が整備計画

太極舎とクラフトビール醸造所立地に関する協定を結び、同社産のビールで乾杯して事業の成功、発展を願う岡部泉社長(左)と田村正彦市長
 全国の旅館の企画デザインやビール製造販売などを手掛ける東京都渋谷区の太極舎(資本金4600万円、岡部泉社長、従業員5人)は、八幡平市松尾寄木のレジャー施設八幡平トラウトガーデン(営業休止中)に同市初となるクラフトビール醸造所を整備する方針だ。10日、市と工場立地協定を締結。豊富な水と景観を生かしたビール造りを目指し12月操業、2020年春販売開始を計画する。

 計画によると、市第三セクター八幡平温泉開発(社長・田村正彦市長)が管理するトラウトガーデンの敷地(約11ヘクタール)の一部約4・5ヘクタールを活用。既存の鉄骨造り一部2階建ての建物(延べ床面積約1700平方メートル)のうち、1階の約900平方メートルを醸造施設として改修する。事業費は約2億8500万円。今後、八幡平温泉開発側とトラウトガーデン事業の譲渡契約を結ぶ予定だ。

 従業員は地元採用を中心に当初5人で、23年までに2人増員する計画。年間生産量は20年度に50~60キロリットルを見込む。周辺の豊富な湧水を生かし、仕込みや発酵などの状況を見極めて増産を目指す。

 太極舎は16年、東京都世田谷区に醸造所「暁ブルワリー」を設立し、ビールを製造販売している。東京駅など都内で飲食店3店を経営し、八幡平市産のビールも提供する予定。同市の醸造所内には缶ビール製造施設も建設予定で、市内外の飲食店での販売も目指す。

 立地協定書の調印式を市役所で行った田村市長は「周辺の八幡平温泉郷の雰囲気ともマッチしており、ビールが市の新たなメニューの一つになるといい」と期待。岡部社長(63)は「美しい景観と水の素晴らしさが決め手になった。堅実に事業を進め、将来は市内でビールの原材料の生産も考えたい」と意欲を示した。

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