「毛馬内の盆踊」4年ぶり通常開催 鹿角市で8月21~23日

鹿角市の「毛馬内の盆踊」(資料写真)
 秋田県鹿角市の国指定重要無形民俗文化財「毛馬内の盆踊」が8月21~23日、4年ぶりに通常開催される。主催する毛馬内盆踊振興会が29日夜、市内で開いた総会で決めた。

 毛馬内の盆踊は、全国各地に伝わる「風流踊(ふりゅうおどり)」の一つとして国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている。新型コロナウイルスの影響で2020年と21年は中止、昨年は2日間に縮小して開いた。

 総会には毛馬内地区の町内会長ら約20人が出席。コロナの感染症法上の位置付けが「5類」に移行されたことなどを踏まえ、全会一致で通常開催を決めた。

 振興会の馬渕大三会長(69)は「ユネスコ登録後、初めての開催なので張り切ってやりたい。品格のある盆踊りを披露し、伝統芸能の素晴らしさを全国にPRしたい」と話した。

 毛馬内の盆踊は地区内の毛馬内こもせ通りで行われ、例年100人前後の踊り手が優雅な手さばきと足さばきで来場者を楽しませる。ユネスコ登録は昨年11月に決まった。

 江戸中期には行われていたとされ、西馬音内(羽後町)、一日市(八郎潟町)と並び県内三大盆踊りの一つに数えられる。

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