九戸城跡の本丸など、29日から一般開放 周辺地域と一体管理

29日から一般開放される本丸エリアを見学する関係者
 二戸市が環境整備を進めてきた同市福岡の国史跡九戸城跡の本丸などの一般開放が29日に始まる。発掘調査に基づいた歴史を伝えるため掘立柱建物跡や通路、緑地などを整備し、催しなど幅広い活用も想定。心安らぐ場として周辺地域と一体的に保存管理し、刻まれた歴史を次代につなぐ。

 現地で28日に記念式典を行い、藤原淳市長や施工業者、地元町内会の関係者ら約50人が出席。地元の呑香(とんこう)稲荷神社神代神楽保存会が「禊祓(みそぎはらい)の舞」を披露し、テープカットで祝った。式典後、市教委文化財課の柴田知二(ともかず)課長が案内し、出席者に整備概要を説明した。

 九戸城は、戦国武将九戸政実(まさざね)が城主だった1591年、豊臣秀吉の「奥羽再仕置」で落城した。その後改修されて福岡城と改称し、南部氏の本拠地となった。中世から近世の歴史の移り変わりが分かる城跡として、1935(昭和10)年に国史跡に指定された。

 今後、二の丸エリアの土塁や出入り口の整備を進め、25年度末の完了を見込む。同城跡に関する問い合わせは市教委文化財課(0195・23・8020)へ。

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