小坂・康楽館の「常打芝居」が開幕 「きらびやかな夢の世界」へ

 秋田県小坂町の芝居小屋・康楽館の2023年度「常打(じょううち)芝居」が26日開幕した。初演は県内外から訪れた約100人が観劇。男性主体のレビューユニット「Fabulous Revue Boys(ファビュラス・レビュー・ボーイズ)」の歌とダンスを中心とするショーを楽しんだ。

 常打芝居は11月まで続く長期公演。トップバッターの同ユニットは6月11日まで出演し、「劇団ゆめいろ」や大衆演劇「下町かぶき組」(東京)に所属する俳優や劇団が順次登場する。

 同ユニットはラテンのリズムを取り入れ、ブラジルのリオのカーニバルをほうふつとさせるショーを演じた。舞台俳優の神崎順さんとレビューユニット「10carats(テンカラット)」に、元宝塚の俳優らが加わり、軽快な踊りや歌を披露して客席から大きな拍手が送られた。

 横浜市の会社員三津谷仁美さん(49)は5月7日まで小坂町に滞在し、ショーを見続けるという。「きらびやかな夢の世界に連れていってもらえるのが魅力で、応援している。滞在中は秋田の食も楽しみたい」と話した。

 康楽館では新型コロナウイルス感染対策として、入場定員を通常の607人から7割程度の約450人に減らし、観客同士が密集しないようにしている。

 同ユニットの上演は原則、午前と午後の1日2回。観覧料(施設見学含む)は高校生以上2500円、小中学生1250円。問い合わせは康楽館TEL0186・29・3732

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