春の風情満喫 金平成園の公開始まる/黒石

一般公開が始まった金平成園

 青森県黒石市の国名勝・金平成園(かねひらなりえん)(別称・澤成園)の本年度一般公開が18日始まり、訪れた人たちが春の風情を満喫していた。

 金平成園は津軽の作庭方式「大石武学流(おおいしぶがくりゅう)」にのっとって1892(明治25)年から1902(同35)年にかけて、実業家・政治家の加藤宇兵衛が造った。加藤が「万民に金が行き渡り、平和な世になるように」と願ったことが名称の由来。加藤家の屋号「澤屋成之助」から「澤成園」の別称もある。

 市が加藤の子孫から寄贈を受けて2020年度から、園内の加藤家住宅を含め冬季を除き常時開園している。隣接地には22年7月、市立図書館が開館し、金平成園と共に中心市街地のにぎわい創出に期待が寄せられる。

 18日は春の陽気に恵まれた。青荷温泉に宿泊した帰りに、駅で開園を知って立ち寄ったという弘前市の70代の姉妹は「物静かさがぴったりのお庭です」と話し、美しい情景を楽しんでいた。

 開園時間は午前9時半~午後4時(入園は午後3時半まで)。月曜日休園。入園料は中学生以下無料、高校生200円、大人400円。

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