デジタル技術で「宇宙の動物園」30日まで/弘前


 「宇宙の動物園」をテーマに、デジタル技術を駆使したアトラクションを楽しむイベント「ユニバーズー」が1日、弘前市立観光館で始まった。同市在住クリエーターのグループ「ヒーローフォワード」が手がける初のイベント。光と音があふれる空間で、自分で塗り絵をしたイラストをスクリーン上で動かしたり、人間の動きをまねする「宇宙人」と一緒に遊んだりして、非日常の世界に入り込む。

 代表の葛西薫さん(49)は、弘前公園の「弘前城菊と紅葉まつり」のプロジェクションマッピングなどを担当しているデジタルクリエーター。これまでに培った技術を集結し、弘前からデジタルエンターテインメントを世界に発信しようと昨年夏、地元デザイナーらと手を組んでグループを立ち上げた。新型コロナウイルス禍の制限が緩やかになる中、弘前さくらまつりの開幕を前に、メンバーの自己資金で第1弾のイベントを開いた。

 会場には宇宙を連想させる電子音が流れ、壁を覆うスクリーンの中を色とりどりの動物やキャラクターが動き回っている。組ねぷたの技術を生かした大型オブジェや触ると色が変わるバルーンなども展示され、人間の動きに連動して会場内の様子が次々と変わる。

 小学6年生の娘とともに会場を訪れた市内の自営業・増田華子さん(48)は「弘前では見たことがないイベントだったから来てみた。自分の塗り絵が3D化されるのがびっくりで、いろいろな動物を塗りにまた来たくなった」と楽しそうだった。

 葛西さんは「自分で遊び方を発見し、とにかく自由に楽しんでほしい。オール弘前でこういうことができるんだともっと知ってもらって、ここから全国、世界へ進出していきたい」と話した。

 30日まで。午前10時~午後8時。大人1200円、小学生以上800円、幼児500円。

塗り絵をしたイラストをスクリーン上で動かすコーナーで遊ぶ親子連れ

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