昭和大津波からの歩み紹介 釜石市郷土資料館で企画展

昭和三陸大津波を伝える90年前の記録集などが並ぶ
 釜石市鈴子町の市郷土資料館は、昭和三陸大津波を伝える企画展「先人に学ぶ復興」を開催している。1933(昭和8)年当時の被害状況を後世に伝えながら、製鉄所や釜石港の歩みなど地域の再興にも光を当てている。

 当時の写真や記録集など60点を紹介。被災者名簿や議会記録、復旧工事の契約書など貴重な資料もある。

 三陸大津波では合併前の釜石町と鵜住居(うのすまい)村、唐丹村で計164人が犠牲になり240人が行方不明となった。市街地が甚大な被害を受けた一方、翌34年は釜石港に税関支署が設置され、八幡製鉄所や釜石鉱山など1所5社で日本製鉄が発足。製鉄業の発展で35年には人口3万人を超え、37年には盛岡に次ぐ県内2番目の市制施行につながった。

 5月7日まで。入館料は大人200円、高校生以下無料。午前9時半~午後4時半。火曜休館。

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