自然の中で「ととのう~」 美郷町にテント型サウナ登場

テントサウナの内部。ラベンダーの香りのロウリュを楽しめる
 秋田県美郷町六郷東根の六郷温泉あったか山の敷地内に、先月からテント型のサウナが登場した。その名も「ヤマノサウナ」。運営する町の第三セクターあきた美郷づくりの担当者は「自然に囲まれた環境の中で、ぜひ“ととのって”ほしい」とアピールする。

 テントサウナは約2メートル四方で、定員4人。温泉施設横のあずまやに設置した。テント内でまきストーブをたいて温度を上げる仕組みで、まきの量や出入り口の開閉で約60度から100度まで温度を調節。ストーブの上で熱した石にアロマ水をかけ水蒸気を発生させる「ロウリュ」で体感温度を上げる。アロマ水には町名産のラベンダーの香りをつけた。


 あきた美郷づくりによると、町内で指定管理する六郷温泉、千畑温泉サン・アール、湯とぴあ雁(かり)の里温泉の3施設のうち、六郷温泉だけサウナ設備がなかった。多くの設置を求める声があったため、テント形式で検討。東北電力の街づくり応援事業に採択され、支援を受けられるようになったことで実現した。

 あきた美郷づくりの天川谷茂観光企画部長(60)は「昨今のサウナやアウトドアブームの背景には、日常から離れ、ゆっくりとした時間を過ごしたいという気持ちがあると思う。ヤマノサウナは自然の中でリフレッシュでき、こうした需要にぴったりだ」と狙いを説明する。

 2月下旬には体験会が行われ、東北各地から愛好家ら10人ほどが訪れた。参加者は温泉の更衣室でサウナ用のポンチョに着替え、テントに入ってじっくりと体を温めた。約15分サウナを楽しんだ後、テント前に置かれたリクライニングチェアに座ってクールダウン。雪を眺めながら火照った体を冷ました。


 秋田市から訪れたアウトドア会社代表の漆山亮さん(48)は「サウナ内はラベンダーの柔らかい香りに包まれ、癒やしの空間だった。ロケーションもよく、今後もリピートしたい」と満足げだった。

 料金は1グループ(最大4人)1万2千円。今月と4月は金曜と土日曜限定で営業する。完全予約制で、希望日の2日前までLINE(ライン)から申し込む。利用時間は午前10時~11時半、午後1時~2時半、4時~5時半から選ぶ。

 サウナ後は無料で温泉も利用できる。ポンチョ、サウナハット、バッグの3点は500円で貸し出す。天候次第で営業を中止する場合もある。

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