なまはげ柴灯まつり開幕 3年ぶり通常開催、「乱入」も復活

 秋田県男鹿市の冬の観光行事「第60回なまはげ柴灯(せど)まつり」が10日、同市北浦の真山神社で開幕した。新型コロナウイルスの影響で規模を縮小してきたが、今年は感染対策を講じた上で3年ぶりの通常開催。各地区のナマハゲが登場する「里のなまはげ乱入」などの行事も復活し、来場者は迫力満点のナマハゲの魅力を満喫した。12日まで。



 若者たちが神職から魂の入った面を授かりナマハゲと化す儀式や、大みそかの行事再現などに続き、たいまつを掲げたナマハゲが山の上から登場。列になって雪山を下り、かがり火がたかれた境内を練り歩いた。男鹿市内5町内のナマハゲも会場に現れ、「ウオー」と雄たけびを上げながら来場者と触れ合い、記念撮影に気さくに応じていた。

 潟上市から家族5人で訪れた会社員三浦翔矢さん(27)は「間近でナマハゲの迫力を感じることができて面白かった」と満足そうだった。

 なまはげ柴灯まつりは、真山神社の神事「柴灯祭」と民俗行事「ナマハゲ」を組み合わせて1964年に始まった。今年は第60回の節目。会場には、ナマハゲと一緒に写真が撮れる記念撮影用のパネルが設置された。入り口の仁王門はライトアップし、来場者には記念の絵馬も贈られた。

 サテライト会場のJR男鹿駅前広場と道の駅おが「オガーレ」には飲食屋台が並び、大型モニターでまつりの様子が生配信された。終了後には花火も打ち上げられた。

 真山神社の入場は事前申込制で、11、12日分は既に申し込みを締め切っている。サテライト会場は正午から屋台の営業を行い、午後2時と5時半にはなまはげ太鼓のライブもある。

男鹿市

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