プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選 駒ケ岳温泉が特別賞

「日本の小宿」に選ばれた駒ケ岳温泉
 観光業界紙を発行する旅行新聞新社(東京)主催の「第48回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で、選考審査委員特別賞「日本の小宿」に、秋田県の「駒ケ岳温泉」(仙北市)が選ばれた。100選の総合ランキングではホテル鹿角(鹿角市)が61位、鶴の湯温泉(仙北市)が70位に入った。「第43回観光・食事・土産物施設100選」も発表され、土産物施設部門で山のはちみつ屋(仙北市)が前回の10位から順位を上げ、6位に入った。

 全国の旅行会社による投票を基に毎年、もてなし、料理、施設、企画の4部門と総合で順位を発表している。

 「日本の小宿」は施設規模が小さく100選に選ばれにくい客室25室以下の宿が対象。業界紙の編集長らで構成する選考審査委員の推薦により、今回は全国の10施設(順位付けなし)が選ばれた。本県からの選出は、2021年の元湯雄山閣(男鹿市)、奥山旅館(湯沢市)以来2年ぶり。

 駒ケ岳温泉は、乳頭温泉郷鶴の湯温泉の姉妹館として05年に開業した。客室数は9室。硫化水素系の泉質や、手打ちそばなどこだわりの食事を提供している点が評価された。佐藤大志社長(49)は「高い評価をいただきありがたい。地元の自然や食を生かした宿で、宿泊客には近隣の鶴の湯温泉と合わせて楽しんでもらっている」と話した。

 本県からはこのほか、もてなし部門40位にホテル鹿角、料理部門77位に男鹿温泉結いの宿・別邸つばき(男鹿市)、施設部門52位に鶴の湯温泉、企画部門50位に秋田温泉さとみ(秋田市)がそれぞれランクインした。

 観光・食事・土産物施設100選の土産物施設部門では、他に安藤醸造(仙北市)、道の駅かづのあんとらあ(鹿角市)が選出された。観光・食事施設部門では秋田ふるさと村(横手市)が選ばれた。

 山のはちみつ屋は1977年開業。産地の異なる多様な蜂蜜やそれを使った加工品を取りそろえ、観光客の人気を集めている。西村隆作代表(74)は「順位が上がり大変うれしい。周辺の宿泊施設などとも連携し、田沢湖地域を盛り上げていきたい」と話した。

 「水上観光船30選」には田沢湖レストハウス(仙北市)の田沢湖遊覧船が入った。

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