乳頭温泉郷巡って集めよう デザイン特徴的な「御湯印」人気

乳頭温泉郷の宿で押してもらうことができる「御湯印」
 秋田県仙北市田沢湖生保内の乳頭温泉郷で、温泉宿を訪れた証しとなる「御湯印(ごゆいん)」が注目を集めている。寺社の御朱印のように各宿で印章を押してもらうもので、湯巡りの思い出を残してもらおうと乳頭温泉組合が9月から始めた。

 乳頭温泉郷には鶴の湯温泉、黒湯温泉、妙乃湯、大釜温泉、蟹場温泉、孫六温泉、休暇村乳頭温泉郷の7宿がある。乳頭温泉組合は各宿を周遊する乗り合いバス「湯めぐり号」を運行するなど、温泉郷全体を楽しんでもらう取り組みを続けてきた。

 御湯印はこうした取り組みの一環。七つの宿がそれぞれの特徴を盛り込んだ印章を用意しており、フロントで押印する。乳頭温泉郷の宿泊者は無料、日帰り入浴客は100円、押印のみは300円。各宿では「御湯印帖」も1500円で販売している。

 鶴の湯温泉の印は、ツルの絵が特徴的。蟹場温泉は赤いカニが目を引く。休暇村乳頭温泉郷は近くのブナ林をモチーフにした。各宿には神社などさまざまな御利益があるとされる「パワースポット」もあることから、印には温泉名の他に「薬師大神」(孫六温泉)、「薬師観世音菩薩」(妙乃湯)、「薬師神社」(黒湯温泉)といった文字も見られる。大釜温泉は廃校舎の資材を使って建てられ、二宮尊徳像があることなどから「学業成就」と記した。

 全国では「御湯印めぐり」をPRする温泉地があるほか、お城を回って手に入れる「御城印」も人気がある。

 乳頭温泉組合の平体直也組合長は「各宿の湯を満喫し、周辺の自然の素晴らしさも感じてほしい。ゆくゆくは御湯印の取り組みを県内の温泉地にも広げ、県全体を楽しく巡ってもらえるようにしていきたい」と話している。

 7宿のうち、黒湯温泉は11月14日から、孫六温泉は12月31日から冬期間休業する。

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