かさ上げ地に再建、海の学びや 陸前高田市立博物館開館

開館初日から多くの人が訪れた陸前高田市立博物館。三陸の生物の剥製や模型に見入った=5日、同市高田町
 東日本大震災の津波で全壊し、陸前高田市高田町のかさ上げ地に再建された市立博物館(松坂泰盛館長)は「世界津波の日」「津波防災の日」の5日、開館した。修復資料を含む7300点を展示。災禍の記憶をつなぎ、地域の誇れる歴史と文化を後世に伝える。

 来館者は、修復された全長約10メートルのツチクジラの剥製「つっちぃ」や、500種の魚を描いたプレートなどを見学。被災した紙資料の修復作業や「文化財レスキュー」の歩みを紹介する展示にも足を止めた。

 入館無料で午前9時~午後5時(最終入館同4時半)。月曜と年末年始は休館。市立博物館の歩みや文化財レスキューを紹介する特別企画展を来年1月15日まで開催している。

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