大館と能代で秋の産業イベント 農産物や特産品販売など多彩

格安な大館曲げわっぱが並んだ販売コーナー
 秋田県大館市と能代市で22日、地元企業による展示や出来秋を祝うイベントが開かれ、農産物や特産品の展示販売、体験会などが多彩に繰り広げられた。23日まで。

【大館圏域産業祭】農業用ドローン飛行体験に注目

 大館市のニプロハチ公ドームで始まった第24回大館圏域産業祭には、約80の企業・団体が出展。4年ぶりの開催で、企業の技術や商品を見学する人や農産物を買い求める人などでにぎわった。

 「企業展示」「物販・飲食」「産業教育展」「農業展」「フリーマーケット」のブースを設置。27社が出展した企業展示では、農業用ドローンの展示やプログラミング飛行体験が目を引いた。

 物販・飲食では、定価の半額程度という大館曲げわっぱ製品や、鶏めし弁当の販売が人気だった。農業展では市内産のリンゴやナシ、ヤマノイモ、ネギ、トルコギキョウなど、さまざまな農産物が並んだ。直売コーナーもあり、試食しながら品定めする人も多かった。

 家族4人で訪れた同市の会社員守部裕さん(38)は「農作業を手伝うこともあり、農薬散布できるドローンが興味深かった」と話した。

 市や大館商工会議所などでつくる実行委員会(委員長・福原淳嗣市長)の主催。2020、21年度は新型コロナウイルス禍のため中止。19年度は同市で県種苗交換会が開かれたため見送った。

 23日は午前10時~午後3時。

【のしろ産業フェア、白神ねぎまつり】皮むき体験が人気

 能代市総合体育館では、43企業・団体が製品の展示販売などを行う「のしろ産業フェア」と市特産の白神ねぎをPRする「白神ねぎまつり」が始まり、大勢の来場者が詰めかけた。

 産業フェアのメインの産業振興展は館内で行われ、木都能代を象徴する木工品をはじめ、手作り雑貨や靴、衣類などが販売された。能代松陽高と能代科学技術高が参加した高校産業教育フェアには、松陽高生が考案し菓子店が製造したスイーツと、科技高生が育てた米や野菜などが並び、多くの人が買い求めた。駐車場には屋台村が設けられ、鶴形そばや豚なんこつなど地元の名物が提供された。

 ねぎまつりは屋外の広場で行われ、焼いたネギを無料で食べられる「白神ねぎ千本焼き」や、専用の機械でネギの皮をむく「皮むき体験」が人気を集めた。

 皮むきを体験した三種町の佐々木心さん(金岡小4年)は「するっと皮がむけて楽しかった。鍋に入れて食べたい」と話した。

 産業フェアは市や能代商工会議所などでつくる実行委員会、ねぎまつりはJAあきた白神ねぎ部会や市などがそれぞれ主催。新型コロナウイルス禍で昨年は中止され、今年は2年ぶりの開催となった。

 両イベントとも、23日は午前9時半~午後3時。

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