伝える唐津焼の美、中里太郎右衛門展 盛岡できょう開幕

百貨店初出品の意欲作を見る中里太郎右衛門さん
 唐津焼の14代中里太郎右衛門(なかざとたろうえもん)さん(65)=佐賀県唐津市=の襲名20周年記念展(岩手日報社主催)は14日、盛岡市菜園のカワトクで始まる。伝統を踏まえつつ新たな技法に挑む意欲的な作品が並ぶ。

 つぼや茶わんなど自身の作品88点と12、13代の作品の計111点を展示。江戸時代の古唐津や献上唐津もある。

 目玉の一つが、百貨店初出品となる「叩(たた)き唐津三彩貼花文壺(さんさいちょうかもんつぼ)」。伝統の叩き技法に花弁が浮き出る装飾を施し、独自色を鮮明に打ち出した。

 13日は内覧会が開かれ、中里さんが講演。「伝統を尊重しつつ、新たな技術で常に進化し続けたい」と意欲を述べた。同郷の篠笛(しのぶえ)奏者佐藤和哉さんの演奏会もあった。

 中里さんは武蔵野美術大大学院修了。1990年、第22回日展特選。2002年、14代を襲名した。20年には陶房敷地内に御茶盌窯(おちゃわんがま)記念館を開いた。

 18日まで。午前10時~午後7時(最終日は同4時)。入場無料。

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