体調崩し転倒したゾウのリリー、徐々に安定 大森山「会いに来て」

展示スペースを歩き回るリリー=19日午後
 4月に体調を崩した秋田市あきぎんオモリンの森(大森山動物園)の雌のアフリカゾウ「リリー」(推定33歳)はその後、体調が安定し、飼育展示場で以前と変わらない姿を来園者に見せている。園は「リリーや動物たちに会いに来てほしい」としている。

 リリーは4月23日未明に体調を崩して転倒。7月には仙台市八木山動物公園へ引っ越す予定だったが、園はリリーの健康を第一に考え、時期を定めず延期した。

 リリーが体調を崩した原因は分かっていない。転倒後1週間は飼育員らが園に泊まり込んで経過を見守り、その後は遠隔で夜間も様子を見るようにしている。

 定期的な血液検査では原因を解明できる結果は出なかった。ペアで飼育されていた雄の「だいすけ」が昨年3月に死んでしまい、リリーが1頭になったことでストレスがたまった可能性や、冬の寒さと運動不足など、考え得る原因はさまざまという。

 園では八木山動物公園と連携し、投薬や、餌の量を増やすなどしてきた。飼育展示場でリリーが自由に移動できるスペースを広げるなど環境の改善も図り、リリーの心身の健康づくりに努めている。

 元々スマートな体形というリリー。4月に転倒する前には皮膚の荒れが目立ち、肉付きが落ちるといった変調も見られた。最近は、倒れた時に顔や尻の横などにできた傷もおおむね癒え、よく餌を食べ、足腰の肉付きも良くなってきたという。

 担当飼育員の西方理(さとる)さん(47)は「復調の目安として、頭の後方の肉付きが良くなるかどうか観察している。高い場所に鼻を伸ばして餌を取るトレーニングなどを重ね、リリーが無理なく運動できるようにしている」と話す。

 リリーは1990年から八木山で飼育された。八木山にいた雄とは繁殖に至らなかったため、大森山のだいすけとペアを組ませてみようと、2018年10月に大森山に移された。リリーと交換で、それまで大森山にいた雌の「花子」(推定33歳)が八木山に移った。

 しかしリリー、花子それぞれが繁殖できなかったことから、両園は今年4月に花子を大森山へ、7月にリリーを八木山へ戻す方針で合意。リリーが倒れたことで時期を決めず延期した。大森山動物園はリリーと花子の引っ越しについて「リリーの体調を最優先に判断したい」としている。

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