
「遠野物語」を著した民俗学者柳田国男(1875~1962年)の没後60年を記念した特別展「遠野物語の世界」が、遠野市東舘町の市立博物館で開かれている。柳田が同作出版までに交わした書簡、東北各地から集めたオシラサマやカッパの資料など計153点を紹介。遠野に伝わる不思議な民話の世界へといざなっている。
展示の目玉は、柳田に遠野の民話を伝えた同市出身の佐々木喜善(1886~1933年)に宛てたはがきや喜善の日記。遠野物語発刊の1910(明治43)年までに柳田が送ったはがきには「今月も二日の日に御出(おいで)ねがひ度候(たくそうろう)」などと書かれ、柳田が東京で定期的に聞き書きの機会をつくっていたことがうかがえる。出版を控えた頃には「段々おくれ候故(そうろうゆえ)」とあり、聞き書きが遅れていると焦りを感じていることも分かる。
30日まで。午前9時~午後5時。入館料は一般310円、高校生以下160円など。問い合わせは同館(0198・62・2340)へ。
展示の目玉は、柳田に遠野の民話を伝えた同市出身の佐々木喜善(1886~1933年)に宛てたはがきや喜善の日記。遠野物語発刊の1910(明治43)年までに柳田が送ったはがきには「今月も二日の日に御出(おいで)ねがひ度候(たくそうろう)」などと書かれ、柳田が東京で定期的に聞き書きの機会をつくっていたことがうかがえる。出版を控えた頃には「段々おくれ候故(そうろうゆえ)」とあり、聞き書きが遅れていると焦りを感じていることも分かる。
30日まで。午前9時~午後5時。入館料は一般310円、高校生以下160円など。問い合わせは同館(0198・62・2340)へ。