池田修三さん生家寄贈の2作品初公開 生誕100周年企画展

池田さんの作品約80点が並ぶ企画展
 秋田県にかほ市象潟町出身の木版画家・池田修三さん(1922~2004年)の生誕100周年を記念した企画展「暮らしを彩る木版画」が、同市の象潟郷土資料館で開かれている。木版画家となって以降の半生をたどる形で約80点を展示し、池田さんの作品に懸けた思いを感じることができる。



 高校の美術教師を辞め、東京で木版画家となった1955年ごろの作品から、晩年の2004年までの作品を展示。子どもや花を描いたメルヘン調の作品のほか、象潟町の風景、海や夕暮れ、棚田をテーマにした風景画が並ぶ。

 作品は多くが年代ごとに展示され、上京や結婚といった節目に合わせて、池田さんを取り上げた雑誌や広報誌から引用した言葉を「修三さんの声」として掲示。「結婚し世帯を持ったんですが、(初めの頃は)食えなくてね」「版画は本能的にパッパッと仕事をやるような人には不向き」などの声を紹介している。

 展示作品のうち、04年制作の「三色旗の下に」と「セーラー服の少女」は、この企画展で初公開された。今年4月中旬に、象潟にある池田さんの生家から寄贈された。「三色旗の下に」は楽器や旗を手に楽しそうに行進する子どもたちが印象的な作品だ。

 このほか、全作品のタイトルと、略画が描かれた「全作品リスト」、長男桂さんの育児・成長日記を初めて公開している。

 展示は10月23日までを前期とし、後期は内容を一部変えて来年5月21日まで開催する。資料館の担当者は「人生の節目における作風の変化や、池田さんの人柄もぜひ感じてもらいたい」としている。

 午前9時~午後5時。月曜休館(月曜が祝日の場合は火曜)。大人150円、大学生・高校生100円、小中学生50円。問い合わせは資料館TEL0184・43・2005

池田さん公式HP5年ぶりに更新

 池田修三さんの公式ホームページ(HP)が今月、リニューアルした。池田さんの作風の変化や、にかほ市と池田さんとのつながりを紹介するページを新たに設けた。



 新HPは、子どもや花を多く描いた池田さんの作風と同様に、親しみやすい色使いやフォントを意識したデザイン。トップページには多数の池田作品を並べた。

 新たに木版画の制作工程や、晩年に至るまでの作風の変化を紹介するページも設けた。住民が祝い事などの際に作品を贈り合う文化や、旧象潟町の広報誌に作品が掲載されていたことも伝えている。

 HPはもともと、民間企業が開設したが、2017年で更新が止まったままだった。今年が池田さん生誕100周年に当たることから、魅力発信に力を入れようと市が引き継ぎ、同市の一般社団法人「ロンド」にリニューアル作業を委託した。

 ロンドによると、これまでのHPはイベントや関連図書に関する情報が多く、池田さんについては簡単な略歴が載っているだけだった。

 新HPはロンドのデザイナーら2人が主に担当。今後は、イベント時などに更新する。担当者は「HPを見て池田さんに親しみを感じてもらい、にかほ市に作品を見に来てほしい」としている。

 このほか、HP更新に合わせて17年から更新のなかった公式ツイッターも再開した。

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