「角館のお祭り」観光やまぶっつけ 3年ぶり実施へ検討

19年に行われたやまぶっつけ
 毎年9月7~9日に秋田県仙北市角館町で開かれる「角館祭りのやま行事(角館のお祭り)」の実行委員会は20日、観光客向けにあらかじめ時間や場所を設定して曳山(ひきやま)同士を衝突させる「観光やまぶっつけ」について、今年の祭りで3年ぶりに実施する方向で話し合いを進めることを確認した。

 実行委は先月16日の会合で3年ぶりに曳山を運行することを決定したが、詳細については協議を継続していた。

 20日は構成団体の代表ら約20人が、市役所角館庁舎で開かれた会合に出席。観光やまぶっつけを実施するかどうかを話し合い、新型コロナウイルス感染予防のガイドラインを作成するなど万全な対策ができれば実施するべきだとの意見が出された。

 このほか例年通り7日に角館神明社を参拝、8日に佐竹北家上覧と成就院薬師堂参拝を行うことや、祭り全体で観光客を受け入れることなどを決めた。曳山の通行権を巡る話し合いが決裂した場合に行われる通常の「やまぶっつけ」については、今後実施の可否を協議する。

 角館のお祭りは、神明社と薬師堂の祭典に合わせて行われる行事で、「山・鉾(ほこ)・屋台行事」の一つとして国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている。やまぶっつけと情緒豊かな飾山囃子(おやまばやし)で知られる。一昨年と昨年は新型コロナを受けて曳山の運行を中止。神明社と薬師堂の祭典などは行った。

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