県立美術館あおもり犬、1年ぶり洗浄作業

作業員が汚れを落とし、ピカピカになっていく「あおもり犬」

 青森市の県立美術館のシンボルとして親しまれている「あおもり犬(けん)」の洗浄作業が20日、同美術館で行われた。1年ぶりに“シャンプー”してもらったあおもり犬は、青空の下で真っ白な姿を取り戻した。

 あおもり犬は弘前市出身の美術家・奈良美智さんが制作したモニュメント。屋外に設置され、雨などの水滴にほこりや泥が混じり、黒い筋のような汚れが全身に付いてしまうため、毎年この時期に体を洗ってもらっている。

 この日は、作業員7人が脚立や足場に上り、高さ約8.5メートルのあおもり犬を洗浄。洗剤を含ませたスポンジなどで丁寧に汚れを落とし、高圧洗浄機で水をかけて洗い流していた。

 同美術館は22日まで臨時休館中。冬期間閉鎖していたあおもり犬への屋外連絡通路は23日から開館時間に合わせて開放され、あおもり犬の近くで写真撮影ができるようになる。同美術館経営管理課の唐牛雅範副課長は「ピカピカになったあおもり犬を、ぜひ近くで見てもらいたい。今月から館内の奈良美智さん作品も個人の写真撮影が可能になったので、一緒に楽しんでもらえたら」と話した。

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