「縄文食」ってどんな味? 鹿角市の体験プログラムスタート

縄文食を味わう参加者
 秋田県鹿角市は29日、世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」を構成する大湯環状列石の観光活用に向け、「縄文食」の体験プログラムを始めた。初日は市内の親子連れ2組、計5人が参加。山菜や木の実を素材のまま味わい、当時の食を疑似体験した。

 プログラムは、大湯環状列石の価値を後世に伝えて保存すると同時に、観光誘客につなげようと、文化庁の「生きた歴史体感プログラム促進事業」を活用して企画。2022年度以降は「暮らし」や「まつり」の体験も用意する。

 第1弾の食体験は、市が地域DMO(観光地域づくり法人)・かづの観光物産公社に委託してガイダンス施設・大湯ストーンサークル館で実施。参加者はまずガイドから遺跡の概要説明を受け、出土した土器付着物の分析結果などから、山菜や木の実が多く食べられていたとみられることを学んだ。

 食体験では、レプリカ土器に入ったヤマブドウジュースを飲んだ後、湯通ししたサシドリや生のフキを食べたほか、粉状にすりつぶしたクルミやトチを付けて食べた。母親と妹の親子3人で参加した石木田帆香さん(14)は「トチは胃薬のように苦かった。クリ以外は渋い味で、縄文時代に生まれていたら生きていけないと思った。現代の食事がどれだけ恵まれているか実感できた」と話した。

 食体験プログラムは、食材をそのまま体験するコースのほか、土器のレプリカで食材を煮炊きし、味の変化を体験するコースもある。いずれも参加希望者を受け入れるスタッフの体制などを整備中で、本格的なプログラム提供は5月下旬からになるという。

 市産業活力課は「観光産業として誘客につなげ、ここで得た収入を市内の文化財の補修費用に回し、保存する好循環を生み出したい」としている。

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