来月から事業本格化 陸前高田・ワタミオーガニックランド

気仙杉でつくられたハウスを見学する体験会の参加者
 陸前高田市の農業テーマパーク・ワタミオーガニックランド(小出浩平代表取締役)は、4月から修学旅行など団体利用の受け入れを本格化させる。東日本大震災の津波浸水地の産業復興や、持続可能な開発目標(SDGs)について学ぶプログラムを展開。豊かな自然や命の大切さを学ぶ場を子どもたちに提供する。

 プログラムは▽場内散策ガイドツアー▽堆肥づくり▽植樹体験-など。現在整備されている3・5ヘクタールを案内し、津波で流された土壌を農地として再生した取り組みや、自然の豊かさを守る微生物のはたらきを解説。身近なものとSDGsのつながりについても理解を促す。

 23日は同市気仙町の現地でプログラムの体験会が行われ、学校関係者や旅行業者13人が参加。地元の気仙杉でつくられたハウス、ブドウ畑に置かれた太陽光パネルなどの設備を興味深く見つめた。堆肥づくりや植物の種を使った工作も行った。

 リアス観光雫石営業所で修学旅行のコーディネートなどを担当する吉田彩さん(38)は「自然に直接触れて学べるところがいい。SDGsは関心が高く、幅広く需要があると思う」とうなずいた。

 農業テーマパークは津波で浸水した23ヘクタールの敷地に20年かけてハウス・圃場や野外音楽堂を整備する構想で、昨年4月に本格オープン。修学旅行はこれまでに18校を受け入れ、相談に応じてガイドをつけていた。

 同社経営企画担当の部谷文一さん(41)は「震災や環境について、普段は見えない部分に考えを巡らせられるようプログラムを練り上げた。多くの気付きを得てほしい」と期待する。問い合わせは同ランド(0192・53・2107)へ。

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