
今秋ごろの開館を予定する陸前高田市高田町の市立博物館(松坂泰盛館長)は16日、市民向けの一般公開イベント「からっぽ博物館」を初めて開いた。東日本大震災で被災した博物館と、海と貝のミュージアムを一体的に再建した施設で、参加者は文化財レスキューなどの道のりに思いをはせながら、開館後の展示に期待を膨らませた。
午前の部には市民ら11人が参加し、博物館の職員が展示室や収蔵庫を案内した。被災後に修復されたツチクジラの剝製「つっちぃ」(全長約10メートル)がある「貝たちの部屋」のほか、漁具の歴史、過去の津波、被災資料の修復などを紹介する展示室を巡った。
同博物館は昨年7月に完成し、館内の空気を清浄化させる「からし期間」に入っている。多くの展示資料は今後搬入されることになっており、同市米崎町の農業鈴木新一さん(65)は「オープン後の展示を見るのが楽しみだ」と心待ちにした。
震災の津波では市内の博物館など4文化施設の資料約56万点が被災し、46万点が救出されて修復や安定化処理を施してきた。新しい博物館には修復資料を中心に約2900点を展示予定。松坂館長(77)は「楽しく学べる市民のための博物館にしたい」と力を込める。
一般公開は今後3回実施し、3月13、16日分の事前申し込みを受け付け中。問い合わせは市立博物館(0192・58・2203)へ。
午前の部には市民ら11人が参加し、博物館の職員が展示室や収蔵庫を案内した。被災後に修復されたツチクジラの剝製「つっちぃ」(全長約10メートル)がある「貝たちの部屋」のほか、漁具の歴史、過去の津波、被災資料の修復などを紹介する展示室を巡った。
同博物館は昨年7月に完成し、館内の空気を清浄化させる「からし期間」に入っている。多くの展示資料は今後搬入されることになっており、同市米崎町の農業鈴木新一さん(65)は「オープン後の展示を見るのが楽しみだ」と心待ちにした。
震災の津波では市内の博物館など4文化施設の資料約56万点が被災し、46万点が救出されて修復や安定化処理を施してきた。新しい博物館には修復資料を中心に約2900点を展示予定。松坂館長(77)は「楽しく学べる市民のための博物館にしたい」と力を込める。
一般公開は今後3回実施し、3月13、16日分の事前申し込みを受け付け中。問い合わせは市立博物館(0192・58・2203)へ。