明治の職人技が光るひな人形 秋田市「如斯亭」で展示

如斯亭庭園で展示されている明治時代のひな人形
 秋田市旭川南町の国指定名勝「旧秋田藩主佐竹氏別邸(如斯亭(じょしてい))庭園」の主屋で、桃の節句を前にひな人形が展示されている。明治時代の名工が作った精巧な表情や衣装が訪れる人を楽しませている。3月13日まで。

 人形の多くは、江戸時代から続いた老舗人形店・桃柳軒玉山(とうりゅうけんぎょくざん)で明治後期に作られた作品。2013年に庭園を管理する佐竹史料館(同市千秋公園)が、個人から寄贈を受けた。同じく明治後期に人形店・光月で作られた内裏びなも展示され、表情の違いを楽しむことができる。

 明治時代の慣習に倣い、男びなを向かって右、女びなを左に配置。内裏びなの後ろに飾られているびょうぶには鶏と鶴が描かれており、子宝や健康への願いが込められている。

 このほか、県内で昭和時代に作られた八橋人形と中山人形も展示している。

 秋田市手形の佐々木鈴子さん(72)は「新型コロナウイルス下で気分が落ち込んでいたが、ひな人形はすごく優しい表情をしているので癒やされた」と語った。

 午前9時半~午後4時。入園料は一般210円、高校生以下無料。問い合わせは同庭園TEL018・834・6300

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