まん丸の寅 素朴な音色 弘前で土鈴制作

来年の干支・寅をモチーフにした土鈴。小澤さんが一人で制作している

 青森県弘前市亀甲町で民芸品を制作する小澤富貴子さん(52)が、来年の干支(えと)「寅(とら)」にちなんだ虎の土鈴を作っている。過去には鋭い眼光の虎を描いていたが、今回は愛らしい表情に。「土鈴の素朴な音色と合わせて、癒やしを感じてほしい」と語る。

 土鈴は手のひらに収まる直径8センチほどの球形で、黄色と白色の2種類。素焼きの土鈴に一つ一つ手描きするため、少しずつ表情が異なる。

 小澤さんは約30年にわたり、土鈴や木のおもちゃなどを制作している。「コロナ下で、飾っていて気持ちが明るくなるような、かわいい土鈴が求められるようになった」と話す。乳がんを患い、現在もリハビリ中のため、多くの数は作れないが「リクエストがあれば昔ながらのりりしい表情の虎も描きたい」という。

 価格は1個1200円。自宅に開設した土鈴の展示施設「花どき」(電話0172-33-1333)で販売している。

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