グランピングで年中アウトドア 仙北市田沢湖、設計は隈さん

田沢湖レイクリゾートが導入した「住箱」(田沢湖レイクリゾート提供)
 秋田県仙北市田沢湖生保内のホテル「田沢湖レイクリゾート」は、気軽にキャンプ感覚を楽しんでもらおうと、高品質のサービスを提供する「グランピング」の施設を導入した。冬季も稼働しており、一年を通じて手ぶらでもアウトドア体験ができるプランとしてPRしている。

 導入したのはアウトドア用品メーカー「スノーピーク」(新潟県)が開発した「住箱」。文字通り木材を用いた箱形のトレーラーハウスで、室内は11平方メートル。建築家の隈研吾さんが設計、デザインした。

 内部にはベッドのほかソファ、冷暖房、冷蔵庫、お湯の出る洗面台などホテル同様の設備があり、窓からは秋田駒ケ岳を眺めることができる。外にはウッドデッキがあり、テーブルや椅子、タープも用意している。



 ホテル裏側の敷地内に住箱2室を設置。炭火のバーベキューグリルやたき火台もあり、夕食や朝食はウッドデッキで宿泊客が自ら焼くなどして食べる。降雪期を含む悪天候時はホテルの軒下で食べることができる。食器や調理器具はスノーピーク製品で統一。不慣れな場合はホテルスタッフが調理をサポートする。

 ホテルシェフが監修したメニューが提供され、夕食は国産牛や比内地鶏の串焼き、焼きカレーなどをバーベキューで味わう。朝食は季節野菜のスープやサラダ、フルーツなど。どちらもホテルでは通常、提供していないメニューで、グランピングでしか味わうことができない。食事後はたき火を囲み、自然の中でゆっくりと時間を過ごすことができる。

 新型コロナウイルスにより旅行の形態や需要が変化する中、密を避けながら安心して楽しんでもらうことができる設備として県の補助金を活用して導入した。10月にオープンし、すでに約50組が利用。「非日常的な空間を楽しめた」など好評を得ているという。

 1室当たりの定員は3人。1泊2食付きのスタンダードプランで1人1万4千~2万9千円。宿泊客は温泉やトイレなどホテル施設を利用することができる。

 石川康司支配人は「気楽に秋田の自然を満喫していただけるスペース。温泉もあるので、疲れを癒やしながら楽しんでほしい」と話している。

 問い合わせは田沢湖レイクリゾートTEL0187・46・2016

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