漆の奥深さ伝える 二戸市と八幡平市の2館で特別展

青地漆器など日本遺産構成文化財を展示する八幡平市博物館
 日本遺産「〝奥南部〟漆物語-安比川流域に受け継がれる伝統技術」を紹介する特別企画展は28日まで、二戸市と八幡平市で開かれている。地域で脈々と継がれてきた漆文化の歴史や背景、その魅力を常設展示と合わせて紹介している。

 【二戸市】同市浄法寺町の浄法寺歴史民俗資料館は「浄法寺の漆器-その魅力をひも解けば」がテーマ。「浄法寺漆の魅力を探る」の著者、泉山恵一さん(盛岡市)のコレクションなど約50点を並べる。

 花や動物を描いた「菓子盆」と呼ばれる黒い絵皿や、華やかなボタンの絵が描かれた菓子櫃(びつ)、泉山さんからの絵手紙などが目を引く。

 中村弥生資料調査員(62)は「泉山さんが『用(よう)の美』を感じ集めたコレクション。日常の中で使われ、生活に寄り添ってきた漆器の味わいを感じてほしい」と来場を呼び掛ける。

 【八幡平市】同市叺田(かますだ)の市博物館では日本遺産構成文化財の同館所蔵資料と地域住民からの寄託資料計18点を展示している。

 江戸時代後期に開発されたとされる深い緑色が特徴の青地漆器や、蒔絵(まきえ)技法の講習会などで描いたとされ「富士海浜」や「松竹梅」など20種類の絵柄が残る漆器図案帳などを新たに展示。木地師(きじし)の身分証の役割を果たしたとされる木地屋文書なども並ぶ。

 佐藤佳代学芸員(27)は「日本遺産認定について、そして地域にこんなに多くの文化財資料が残っていることを知ってほしい」と願う。

【開館時間など】

 ◇浄法寺歴史民俗資料館 午前9時~午後4時半。月曜と、祝日の翌日休館。入館料は一般210円、小中高校生、大学生、専門学校生110円。電話0195・38・3464。

 ◇八幡平市博物館 午前9時~午後4時半。月曜休館。入館料は高校生以上210円。電話0195・63・1122。

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