
「聖農」と称された農業指導者、石川理紀之助(1845~1915年)の功績を伝える秋田県潟上市郷土文化保存伝習館(石川翁資料館、同市昭和豊川)が開館40周年を迎え、市が展示室をリニューアルした。理紀之助の活躍を解説するパネルなどを大幅に入れ替え、市民から寄贈されたゆかりの品も展示に加えた。
第1展示室は、理紀之助の足跡を年次順に解説。生い立ちに始まり▽種苗交換会の開始(34歳)▽草木谷で貧農生活実践(45歳)▽「適産調(てきさんしらべ)」を始める(52歳)―など、活動の節目に焦点を当てた解説パネルを新設した。理紀之助が使った衣服、測量器具、調書なども並べた。
第2展示室では、多くの和歌を詠んだ歌人「貞直」としての理紀之助の一面を解説。師である高橋正作や後藤逸女らとの関わりと関連する歌を紹介し、逸女が歌を直筆した短冊も展示している。
この短冊は市が7月に市民から寄贈を受けた、理紀之助の次女・たへの遺品の一つ。他にも寄贈品の中から理紀之助直筆の手紙、短冊などをまとめ、第1展示室に展示コーナーを設けた。
リニューアルに当たっては7~8月に約1カ月間、休館して展示室の照明やトイレを改修し、パネルを入れ替え。コーナーの新設なども進め、先月22日から新たな展示が全て見られる環境が整った。
第2展示室用には、理紀之助と共に活躍した7人の同志について紹介するパネルも制作済み。今後、時期を見て展示を入れ替えるという。
館内では「理紀之助 ミニ検定」も実施中。挑戦者は特製バッジがもらえる。
市文化スポーツ課は「理紀之助の功績がより伝わる展示を目指した。市内外から訪れてもらいたい」としている。
開館は午前9時~午後4時半。11月から3月末の間は午後4時まで。月曜と祝日の翌日は休館。入館料は一般270円、大学・高校生160円、小中学生110円。問い合わせは同館TEL018・877・6919
第1展示室は、理紀之助の足跡を年次順に解説。生い立ちに始まり▽種苗交換会の開始(34歳)▽草木谷で貧農生活実践(45歳)▽「適産調(てきさんしらべ)」を始める(52歳)―など、活動の節目に焦点を当てた解説パネルを新設した。理紀之助が使った衣服、測量器具、調書なども並べた。
第2展示室では、多くの和歌を詠んだ歌人「貞直」としての理紀之助の一面を解説。師である高橋正作や後藤逸女らとの関わりと関連する歌を紹介し、逸女が歌を直筆した短冊も展示している。
この短冊は市が7月に市民から寄贈を受けた、理紀之助の次女・たへの遺品の一つ。他にも寄贈品の中から理紀之助直筆の手紙、短冊などをまとめ、第1展示室に展示コーナーを設けた。
リニューアルに当たっては7~8月に約1カ月間、休館して展示室の照明やトイレを改修し、パネルを入れ替え。コーナーの新設なども進め、先月22日から新たな展示が全て見られる環境が整った。
第2展示室用には、理紀之助と共に活躍した7人の同志について紹介するパネルも制作済み。今後、時期を見て展示を入れ替えるという。
館内では「理紀之助 ミニ検定」も実施中。挑戦者は特製バッジがもらえる。
市文化スポーツ課は「理紀之助の功績がより伝わる展示を目指した。市内外から訪れてもらいたい」としている。
開館は午前9時~午後4時半。11月から3月末の間は午後4時まで。月曜と祝日の翌日は休館。入館料は一般270円、大学・高校生160円、小中学生110円。問い合わせは同館TEL018・877・6919